バレエ障害とセルフケア1~イントロダクション~

今日から少しづつ、バレエ障害とセルフケアというタイトルで記事を書いていこうと思います。

まず本題に入る前に、何故僕がバレエ障害に関わるようになったのか、そのきっかけからお話しましょう。

 

僕は柔道整復師という資格を持っているセラピストです。

今まで特にバレエの経験があったわけでもありません。

当院のホームページを見た方はお気付きだと思いますが、決してバレエ専門を謳っているわけでもありません。

 

では、何故バレエの世界に興味を持ち始めたのか?

 

それは、ある一組のご夫婦との会話の中から始まりました。

そのご夫婦とはトレーナー川野伸二さんとバレエダンサー上杉真由夫妻。

川野伸二さんは僕の先輩で、上杉真由さんの旦那さん件生涯永久トレーナー。

バレエダンサー専門トレーナーとして活躍されておられます。

 

ある日、川野さんとお話をするうち、足部コンディショニングのコンテンツ作成をお手伝いさせていただく話になり、森之宮の上杉真由バレエスタジオでミーティングをすることになりました。

はじめて奥さまの上杉真由さんとお会いしたのはその時です。

 

お二人ともとても気さくな方で、まずはランチでもとお誘いいただき、

お食事をご一緒させていただきながら、バレエ業界を取り巻く現状についてお話を聞かせていただきました。

 

バレエダンサーを取り巻く環境はとても厳しく、練習中の少しのケガがきっかけで踊れなくなってしまったり、痛みをおして舞台に立ったりということは日常的であり、それをサポートする体制が全く整っていない。

みんなバレエが大好きで始めたはずなのに、一度のケガをきっかけに痛みとの闘いになってしまい、何度も手術を重ね、何とか踊れるようになったとしても表現者としての寿命は短く、引退後も日常生活に痛みを抱えながら一生を終えていくダンサーが数多くいる。

真由さんは、歳を取っておばあちゃんになっても楽しく踊っていられるような環境を作りたい。

川野さんは、真由さんやダンサーさんたちのサポーターとして生涯を全うしていきたい、と。

そう笑顔で話されているのが、今でもとても印象に残っています。

 

僕はそのときはじめてバレエに深い興味を抱き、このご夫婦のために協力したいと考えました。

 

そんな折、僕の尊敬する先輩トレーナー森脇俊文先生がFacebookである投稿をあげておられるのを目にしました。

1月のワークショップに参加されていたようで、その内容にとても興味を持ちました。

何故なら、僕たちセラピストにとってバレエダンサー向けのワークショップは想像以上にハードルが高かったからです。

ただ、DLSのホームページを拝見した際、クールな外見とは裏腹に熱のこもった熱いブログ。

これを読んで興味を持つなといわれる方が難しい。

これがDLSの佐藤愛先生との最初の出会いです。

佐藤先生のブログには覚悟と本気を感じました。

あまりブログを読んで、こんな感情になるのは珍しいのですが、この先生のブログは本気で相手のためを思わないと書けないような内容です。

これを読んで、どうしてもDLSのワークショップに参加したくなりました。

奇跡的にチケットを手にすることができ、生まれて初めてバレエダンサーさんたちと同じ空気を吸いながら、同じ学びを受けました。

体験したことのない場所で、体験したこともない体験を沢山しました。

そこで沢山の方々と出会い、沢山のお話をさせていただきましたが、一つわかったことは「ダンサーは身体のことで悩んでいる」という現実。

とはいえ、自分ひとりの力では遠方の方々へのサポートも難しい状態です。

そこで考えたのが、自分の知識を発信して少しでも多くのダンサーたちの「足し」になればというと。

というわけで、今日から少しずつダンサー障害とセルフケアについてお話をしていこうと思いました。

もちろん、運動障害でお悩みの方々にも参考になる内容なので、運動障害に関わるセラピストやトレーナーたちにも是非読んでいただければ幸いです。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。