ヨガポーズやストレッチでも柔軟性が上がらない時は

「ヨガ」と聞くと、みなさんはどんなイメージがありますか?
なんとなく柔軟性が上がりそうとか、体に良さそうとか、リラックスできそうとかありますよね。

確かにヨガは、自律神経を整える作用があると言われていますし、ストレッチ的な要素も強いので、柔軟性をあげたりすることにも効果があります。
しかしながら、ヨガにかかわらずストレッチをしていても柔軟性が上がってこないケースもありますよね。
こんな場合、当院では過度のストレッチをお勧めしていません。
何故なら本来伸ばしたい場所がうまく伸びないようになってしまっているケースが多く、動きのつきやすい関節をしっかりと伸ばしてしまった結果、関節への負荷が増してしまい、痛みや違和感を引き起こすようなケースもあるからです。

当院に来院されたクライアントさん。ヨガをなさっている40代の女性。10年ほどヨガをやっていて柔軟性があるけど立位体前屈などで太ももの後ろが突っ張るとのこと。

「柔軟が足りていないんでしょうか?」

ということだったので、実際に立位体前屈をしていただくことに。確認したところ、十分すぎるくらいに柔軟性があることがわかります。逆に言うと、これだけ柔軟性があっても筋肉が突っ張るような感じって出るんです。で、あれば、ストレッチやヨガなどでの柔軟不足という可能性は極めて低そうですよね。

次に脚を伸ばした状態で座っていただき、前屈をチェック。
先ほどと同様に太ももの後ろ側に突っ張り感の訴えがありました。

では、足関節周辺の筋膜をつまんで再チェックしてみましょう。
するとどうなったでしょうか。

「あれ?痛くない!?なんで!?」

足の内側の部分の筋膜の繊維が密度化を起こしてしまい、目では確認しづらいところで太ももの後ろ側を引っ張っていたようです。
その後、脚周りにリリースを行い、最初と同じように立位体前屈をしていただくと、、、

 

「え?軽い!!」

ストレスもなく前屈が出来るようになりました。
この後、自宅でできる簡単なエクササイズを処方して、今回は終了です。

特にヨガやバレエなど、柔軟性を必要とするスポーツで起こりがちなことですが、柔軟性を上げたいからと言って、無理なポーズをとったり必要以上にストレッチをしたりするのは、多少のリスクが伴うケースもあります。
当院では、なるべくストレッチに頼らない柔軟性向上を目指しています。
体が柔らかい=正しく動けるとは限りません。まずは、姿勢を直して効率のいい動きから作り直していきましょう。柔軟性があっても身体に違和感がある方、放っておかずにまずは当院にご相談ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。