僕の通勤手段はロードバイク。毎日、往復約35kmの道のりをのんびりと風を切りながら走っています。もちろん、こんな仕事をしているので、どうすれば効率良く走れるのか?とか、どんな走り方をしていると体を故障するのか?なんかを考えながら走るようにしています。

最近、数名のサイクリストの方々から「長時間ライドすると肩がこるんです」という相談を受けました。最初は単純に、肩に力が入っているのではないかと思ったのですが、体のチェックをしてみると、どうやらそんな単純でないことがわかりました。

その数名の方に特徴した体の使い方、それは「呼吸が浅い」ということなのです。

え?呼吸??何で!??

そう思っているあなたも、僕と一緒にチェックしてみてください。

まずロードバイクの基本の「シッティングポジション」を取ってみましょう。シッティングポジションについては以前、ロードバイク初心者にオススメしたい身体の使い方でご紹介させていただいたので、そちらをご参考に。

次に、そのポジションで深呼吸をしてみてください。

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では、質問です。
Q:あなたはこのポジションで深呼吸した際、どこが良く動きましたか?

僕に相談してくださった方々のほぼ全員が「両肩」が動いていました。でも、理想的な答えは「背中」です。

背中で呼吸をする。そう言われてもおそらくイメージがつきづらいと思いますので僕の拙い絵を参考に説明をしていきたいと思います。

と、その前に呼吸の基本から。肺は胸郭と呼ばれる部分で保護されています。この胸郭内は外界よりも常に低い気圧に保たれていて、息を吸うと胸郭内の気圧がさらに下がるので、この気圧の高低差によって空気を体内に取り組むことができます。

では、立っている状態の呼吸を見てみましょう。

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胸郭は胸側だけではなく胸の横側や背中まで全てを拡げて呼吸をします。肺は前にだけ動くわけではなく、風船のように全体に広がっていきます。したがって一方向の動きでは効率良く空気が取り込めないため、胸郭全体を動かすということが起こるのです。

では、シッティングポジションではどうでしょうか。

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すでにお気付きの方も多いとは思いますが、体を前傾してしまうと胸側の動きが悪くなってしまいます。その分、背中側の動きで補ってやらないと、たくさんの空気を体に取り組むことはできません。

だからこそ、この背中側の動きが必要になってくるのです。

では、背中側が動かないとどうなるのか?窒息はしたくありませんから、体はどうにかして空気を体内に取り込もうとしますよね。だから通常はあまり使わない肩でかばうようになるのです。もしくは首の筋肉などを使う場合もあります。

呼吸は1分間で約10〜15回と言われています。例えば15回だとして60分で900回。

では、今から肩すくめを900回やってみましょう!!
と言われてもできるわけはありませんよね。しかし実際のところ、ツーリングをしながらこんな現象に近いことが起こっているとすれば、肩こりの理由も納得、といったところではないでしょうか。

疲れてくると顔を振ったりするのも、おそらく首を使って代償(かばう)呼吸をしている可能性があります。

まずは呼吸の意識を背中に向けて、しっかりと背中呼吸を行ってみましょう。背中を触ってもらうと、より動きが意識しやすくなるので、よかったらお試しを。

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