1日休むと取り戻すのに3日かかる?〜クライミングトレーニングとレスト〜

最近、毎日頑張ってクライミングの練習をしているクライアントさんに、「たまにはレストも必要だよ」といったところ「でも、1日休むと取り戻すのに3日かかるでしょう!?」と言われてしまいました。なるほど、気持ちはよくわかります。

もしかしてライバルに抜かれてしまうかもしてない不安。自分が休んでいる間にも、相手はどんどん練習を続けているのではないかという不安。何より「1日休むと取り戻すのに3日かかる」という、まことしやかに語られていこの伝説による不安。

僕が子どもの頃からあるこの都市伝説、実際のところ本当なのでしょうか。毎日長時間の練習をしていては脳や体の疲労もたまり、集中力も落ちてしまいますし、何よりケガのリスクも高まってしまいます。むしろ、休んだ方が効率がいいのでは?

東京でピラティススタジオをしておられるラジカスキー先生がこんな記事をあげておられました(練習を休むのがためらわれる人へ
この研究データはピアノの練習で、1日2時間のピアノ練習を

①実際にピアノの鍵盤に触れて練習したグループ
②頭の中でのリハーサルを繰り返すことによって練習をしたグループ
③何も練習をしなかったグループ

の3つに分けて5日間練習を行ってもらい、その効果を比較、検証したものです。

②はいわゆる「イメージトレーニング」を行ったグループ。この研究では、ピアノの前には座りましたが、もちろん指を動かすことも鍵盤に触れることなど、実際の練習は行わず、音をイメージしながら実際に自分が練習している「ような」イメージでトレーニングをしています。

結果からいうと何も練習をしなかったグループは、毎日練習しているグループより低くなり、イメトレをしていたグループは、実際に練習をしていたグループと同じようなレベルへと上達が見られたということです。

実際に体を動かすのではなく、頭の中でしっかりとイメージトレーニングを行うだけでも、実際に練習をしたグループの脳と同じ神経学的な変化が起こったという研究結果。

じゃあ、なぜこんなことが起こるのでしょうか?

アメリカの医学博士のドクターモルツは、その著書である「サイコサイバネティクス」で、脳は「実際の経験」と「頭の中で鮮明に描いた想像上の経験」を区別するのが苦手だと述べています。想像上の経験でも、実際の経験でも脳は同じような領域を使って情報処理を行っている。

だからイメージトレーニングでも、それによって得た感覚などよってパフォーマンスが向上するということなのでしょう。
頭の中でイメージトレーニングをすることによって、実際に運動をする時に必要な脳の部分が活動してくれます。だからケガをしてどうしても練習できないあなた、試合前で調整のため休養せざるを得ないあなた、練習量を離されるのが怖いあなたは、ぜひともイメージトレーニングをお試しください。

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