クライミングの練習で股関節が痛くなったHさんの話

こんにちは、奈良県香芝市の姿勢改善すこやか整骨院、院長の杉山です!

先日、今年クライミングを始めたばかりの高校生クライマーHさんがやってきました。

Hさんの主訴(痛みで悩んでいる内容)は、股関節痛。どうやら以前から、登っている時の違和感はあったようなのですが、頑張り屋の彼女は練習を休みたくないからという理由で、そのまま登り続けていたそうです。

もちろん、登っても痛いし歩いていても痛い。車の乗り降りも辛い。整形外科では股関節の前側の靭帯で炎症が起きているので安静を命じられたとのこと。

僕も姿勢や動きの検査を行ってみたところ、股関節を進展(後ろに振る)動作で痛み等もなく、ある心当たりに対する質問をHさんに聞いてみることにしました。

すると、

「あ、めっちゃやってます!えっ?それが原因なんですか!?」

僕が聞いた「あるムーブ」とは?

僕がHさんに質問して、予想通りの答えをいただいたあるムーブとは、

Muscular man practicing rock-climbing on a rock wall indoors

ドロップニー、通称キョンです。

Hさんはクライミングを始めてまだ数ヶ月。課題もなかなか良いスピードでこなしているようです。そんな彼女が基本のムーブではなく、キョンを多用しているということはどういうことか。

では今日は、この痛みの原因についてお話しします。

股関節を解剖してみよう

まずはこの画像をごらんください。

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これは股関節の画像です。股関節はご覧いただいてもお分かりの通り、強い靭帯たちによって守られています。

この、靭帯たちが股関節の安定化に一役も二役も買ってくれているのです。そして、この靭帯たちを外していくと、

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こんな感じで骨が露出します。実際にはこの下には「関節包」と呼ばれる関節の油を入れておく袋があります。ちなみにイメージとしてはこんな感じです。

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絵画力の乏しさが露呈されてしまいましたが、あくまでもイメージということで(苦笑 さて、ここから大腿骨(太ももの骨)を外していくと臼蓋と呼ばれる関節の受け皿が出てくるのですが、

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ご覧の通り、前(向かって左側が前方)より後ろの方が受け皿が深いことがわかります。これは股関節を深く曲げて行った際、太ももの骨の頭が後方にスライドするので、その時につるんと抜けてしまわないようにするためです。

では本題に戻りましょう。

キョンに潜むムーブの課題

キョンは「ドロップニー」とあるように、膝を大きく動かすムーブです。力の弱い女性でも脚の力を効かせやすく上半身のリーチも稼ぎやすくなるので、特に女性のクライマーが好んで使う傾向にあるようです。

しかしながら、正対ムーブの苦手さをキョンで補う傾向のあるクライマーは、根本的な問題を解決しないまま難易度の高い課題を登るので、故障のリスクが上がります。

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それが「骨盤」です。

骨盤を後傾(後ろに倒れた状態)していると、臀部の緊張感が増してしまい、股関節を深く曲げても太ももの骨が後方にスライドしなくなります。

すると股関節の前面で骨盤と太ももの骨がぶつかり、組織がインピンジメント(関節包が挟まる)されてしまうのです。

これが、キョンを多用するクライマーに多い股関節痛の原因。

もちろん、このドロップニーが上手い(キョンで股関節や膝を壊さない)選手は、こちらが指導するまでもなく感覚的に骨盤を立てて股関節をしっかりと使えています。

今日のまとめ

登りやすいムーブって、やっぱり使いがちになってしまいますが、クライミング動作の基本はやっぱり「正対ムーブ」にあると考えます。

股関節の痛みで悩んでいらっしゃるクライマーさんは、まずは「痛みを治して」正対ムーブの動作を見直してみましょう。

股関節の痛みを抱えているあなたは、当院の姿勢改善整体がオススメです。

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