リーチを計測して気がついたこと〜クライマーの肩関節と手のリーチ〜

こんにちは、奈良県香芝市の姿勢改善すこやか整骨院、院長の杉山です!

ある日のシルバーストーンで、オーナーとこんな会話が。

「NちゃんとNミン、腕の長さを図ってみたんですけどNちゃんの方が長かったんです。

それで、手を挙げたときの長さを図ってみたら、今度はNミンの方が長くなったんですけど、これって何が原因なんでしょう?」

ん?どういうこと??

腕の長さと実際のムーブのリーチに差があるということなのでしょうか。

ちょっとイメージがつかないので、実際に二人を呼んできちんと計測しようということになりました。

今日は、計測してみて気づいた、腕の長さとリーチの関係についてのお話です。

まずは、実際の計測の様子から

NちゃんとNミンの身長差は、写真を見てもお分かりの通り、ほとんどと言っていいくらい差はありませんでした。

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まぁ、二人とも髪の毛を後ろで結んでいましたので、精密な計測が出来ないのはご愛嬌ということで。

次はメジャーで二人の腕の長さを図ってみました。

計測方法は、腕を大の字にしてもらい、肩の先端(上腕骨頭)から中指の先(第3指先端)までの距離を計測。

結果は以下の通りです。

・Nちゃん=61.2cm
・Nミン =61.0cm

なるほど、確かに腕の長さだけで見ると、Nちゃんの方が微妙に長い。

では次は、実際のリーチを計測してみましょう。

計測方法は、壁に向かって立ち、手を上げて壁につける。実際のムーブに近い動きです。

すると結果はこんな感じに。

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ん?確かにNミンのリーチの方が長いですよね。(写真では確認しづらいですが、手首、手のひらの位置ともに右の方(Nミン)が高く見えます)

なぜこんなことが起こるのでしょうか?

リーチ差を生む原因

では一体何が二人のリーチの差を生んだのか?

もう一度、先ほどの写真をご覧ください。

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丸を囲んだ部分に注目です。右の方(Nミン)の腕は、耳にくっつくくらいに近づいているのがわかります。

対して左の方(Nちゃん)の腕は、ちょっと顔を上げてしまっているので分かりづらいですが、腕と耳の距離が離れてしまっているのです。

では、こちらの画像をご覧ください。

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丸で囲んでいる3つの筋肉。これらは腕を横から上に上げていく(肩関節の外転挙上)時に必要な筋肉たちです。

1:僧帽筋(深層に棘上筋)
2:三角筋
3:前鋸筋

このうち、特に1、2番に意識が入りやすく、3番を使うのが苦手なので、結果的に1、2番の緊張が増してしまい、結果として肩甲骨の動きが制限され、リーチの差につながったようです。

要するに、無意識のうちに肩甲骨の動きに制限をかけていたということですね。

では、肩甲骨を意識して動かすとどうなるのか?

肩甲骨の動きを意識しながら動かすとどうなるのでしょう。

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意識するポイントを変えただけでも、リーチに変化が起こりました。

もちろん、筋肉同士の滑りが苦手な部分も残っているので、きちんと滑りを良くするための調整なども行う方がベターです。

自宅でストレッチポールなどを使って、セルフリリースをするのも良いでしょう。

今日のまとめ

腕のリーチは、肩甲骨の動く範囲によって変わりました。

もちろん、肩甲骨が固いことが悪いわけではありませんが、肩への負担を軽減する意味でも、一度くらいは肩甲骨の動きを確認しておくと良いでしょう。

確認方法は、腕を横から上に上げて腕と耳の距離を見ます。

あなたの結果は、さて、どうだったでしょうか?