背中が痛いKさんの話

背中が痛いKさんの話

「寝ている時に背中が痛いんです」

Kさん(仮名)はそんなお悩みを持って、当院に来られました。

日常生活では痛みは感じないというKさん。

一体何が原因なのでしょうか?

今日はこのKさんの背中の痛みについてのお話。

実はこの痛み、筋膜が原因でした。

 

痛みを感じたのは2週間前

もともと猫背気味のKさん。

そんなKさんが背中に痛みを感じ始めたのは、当院に来られる2週間ほど前にさかのぼります。

泊まりに行った友人宅で、簡易ベッドに寝た次の日から調子が悪いとのこと。

少し詳しく聞いてみることにしました。

「実は、簡易ベッドの支柱が背中に当たっていて。

そんなのって関係ありますか?」

と話すKさん。

まずは検査をしてみることに、、、

「背中を反らす、ねじると痛い」

まずは、姿勢のチェックをして動作チェックに移ります。

立位体前屈は異常なし。

続いて、背中を反らせてもらいました。

「え、あ、痛いです」

では次は背中をねじってみてください。

すると、逸らした時と同じく痛みを感じたのです。

最後に、筋膜を仮調整して同じ動作をしてもらったところ、

「あれ?痛みがマシ?無いかも」

どうやら、Kさんの背中の痛みの原因は「筋膜」と呼ばれる部分であったようです。

ところで、筋膜ってなんでしょう?

ここで、筋膜に関して簡単に説明しておきます。

「筋膜」とは、大まかに言えば皮ふと筋肉の間にある仕切板です。

この仕切板がきちんと機能しているときは、筋肉はうまく伸び縮みすることができます。

しかし、体の使い方や部分的にかかるストレスによって、この仕切板がうまく機能しなくなるケースもあるのです。

そうすると仕切板の摩擦が上がり、筋肉はうまく伸び縮みできなくなります。

結果的に、筋肉と皮ふがくっついたようになり、お互いの動きを邪魔し合う。

そうすると、それが痛みを誘発するのです。

今回はちょうどこの場所。

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そうです、Kさんが寝ていた簡易ベッドの支柱の位置と、ぴったり一致していたのです。

実際に整体をしてみると

まずは背中周りから筋膜調整を行い、体をねじってみてもらいました。

「あ、結構マシかも」

この時点で、最初に比べて残り1割程度の痛みに軽減していました。

あとは、お尻の周辺を調整。

「ん!全然痛くないです!腰も柔らかくなったような気がします。」

結論:原因不明の痛みは「筋膜」を疑え

Kさんのように、「なんかよくわかんないけど痛みがある」場合も、必ず原因が存在します。

骨や関節に異常のない場合、このように筋膜の滑りを疑うと痛みが引くことが多いです。

原因不明の場合は、まず筋膜の存在を疑うと良いでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。