ギプスを外したら膝が動かなかった!?〜自宅でのセルフケアのヒント〜

ギプスを外したら膝が動かなかった!?〜自宅でのセルフケアのヒント〜

最近、ギプスを外した後のリハビリで当院に来られるクライアントさんが来られています。

まだ20代の男性なのですが、2ヶ月ほど前にサッカーの練習中に別の選手に衝突。

転倒した際に、ぶつかった選手が膝の上に倒れ膝が脱臼。

病院から1ヶ月のギプス固定と安静を命じられました

1ヶ月後、病院でギプスを外してもらったのですが思った以上に膝が動きません。

「膝の曲げ伸ばしができないのは、固定の期間が少なかったから」

と再度、別の固定具を使っての固定を余儀なくされました。

その後、2週間ほど固定しましたが、本人の感覚としては徐々に動かなくなっているような気がしたということ。

不安に感じ、当院に相談に来られたのです。

今日は、ギプスを外したら動かなくなる原因とセルフケアのヒントについてのお話。

本人の不安は「このまま膝が動かなくなる」ことでした

「先生、これってもしかして、このまま動かなくなる可能性があるってことですか?」

Hさん(仮名)は僕に聞きました。

確かに、脚がまっすぐ伸ばせなかったら走ることは難しいし、サッカーへの復帰は難しいところです。

一応歩いてはみてもらったのですが、膝は固定していた状態以上には伸びず、ひょこひょこ歩くのが精一杯でした。

もちろん、しゃがみ込みなんてとんでもありません。

この状態では、不安を持つのも無理のない話です。

関節が固まるのか?別の場所が硬いのか?

一般的にネットなんかで調べると、固定の期間によっては関節が固まったり、関節以外の部分、例えば筋肉が動きにくくなるということが書かれていたりします。

試しに関節の遊びの左右差を調べてみましたが、さほど硬さを感じません。

筋肉はというと、触った感じ硬さを感じませんでしたが、動いていない様子です。

とすれば、仕切板である「筋膜」による抵抗である可能性がある。

そう思い筋膜リリースをかけてみると、全く動かなかった膝が、少しづつ動くようになったのです。

なんでこんなことが起きるのでしょう

要因は大きく分けて二つ。

・脱臼による炎症が元で筋膜が動きづらくなった。

・圧迫によって筋膜も圧迫され、摩擦が上がった。

筋膜はコラーゲンゼリーみたいなもの。

ゼリーを手の上に乗せて両手で潰して擦っていくと、水分が抜けていきますね。

そうすると手がベタベタして動かし辛くなるのと似ています。

これが関節の動きを邪魔していたんですね。

じゃあ自宅で何をしたらいいの?

こういった場合、ごくごく軽度であればストレッチでも効果はあるでしょう。

ただストレッチをすでに試しておられて効果がない場合は、筋膜リリースをお試しください。

YouTubeなんかで検索してもらうと、いろいろ出てくることでしょう。

そのうち、当院でも動画を撮ってご紹介したいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。