なぜ登山で膝を痛めやすいのか?

なぜ登山で膝を痛めやすいのか?

当院は山岳系の方々も数多くお見えになっています。

その中でも今日取り扱うお話は「登山」

結構な頻度で膝痛の登山家さんを見かけるのです。

かくいう僕も、最近、息子と一緒に登山に行って来ました。

「26年ぶりに山に登って気づいたこと」参照)

ここには書いていませんが、確かに膝を痛める気持ちはわかります。

今日は、なぜ登山で膝を痛めやすいのかについて、書いてみようと思います。

特に下山時に痛めやすい理由

登りか下り、どちらで痛めましたか?聞くと十中八九「下り」と答えます。

これって、なぜでしょう。

まずは階段の上りを想像して見てください。

右足を一段上の段に乗せます。

体重は右足側にかかっていきますね。

この際、体重はというと、しっかりと膝から下の軸に乗って行く。

こうすると膝の面はしっかりと噛み合うのです。

なんとなく安定しそうなイメージが想像いただけると思います。

続いて、下りを想像してみましょう。

右の足を一段下の段に降ろします。

体重はまだ左足に乗っていますね。

そのまま下ろうとすると、体重は右の太ももでブレーキングしながら調整していく。

そうすると、体重自体は膝から上(太ももの軸)にかかります。

そのまま前方移動すると、膝の上は前、膝下は後ろに、それぞれ相反したストレスがかかるのがイメージできるでしょうか。

要するに、上りはアクセルのみ、下りはアクセルブレーキなので、下りの方が結果としてストレスがかかりやすいということです。

もちろんそれだけではありません

もちろん、登山による膝の故障はそれだけが原因ではありません。

登山は地面がアスファルトのように真っ平らとはいきません。

場所によって岩肌が露出していたり、足場が滑っていたりと、路面状況は決して良くないのです。

そんな中歩いていると、膝の関節には「曲げ伸ばし以外」のストレスがかかりやすい状態になってしまう。

曲げ伸ばしには強い膝の関節も、捻れストレスには案外と弱いものです。

特に膝下が外側に捻れるような場合、故障やケガの原因になることは少なくありません。

結論:だから膝への負担を軽減してあげましょう

だからこそ膝以外の関節もしっかり動くようにセルフケアをしてあげましょう。

登山前に、大きく股関節を動かしてあっためておくのも、いい予防になります。

また、普段から股関節周りのストレッチをしておくのも良いでしょう。

しっかりケアをして、登山を楽しみましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。