当院でも、初診の患者さんから「腰痛やし、もっと背筋とかした方がいいんでしょうか?」
という質問を受けますが、実のところ、いわゆる腹筋運動や背筋運動は一般的な腰痛症に
あまり効果がありません。
では、なぜ効果がないというのでしょうか?
これには大きく分けて2つの理由が挙げられます。
1.腹筋(腹直筋)と背筋(脊柱起立筋群)は動作筋だから
筋トレと聞いてイメージするものは何でしょう?
一般的には、腹筋や腕立て、スクワットなどの動作をイメージされると思います。
実は、僕たちの筋肉には、動かすために必要な「アウターマッスル」と、
関節を安定させて力を伝達しやすくする「インナーマッスル」という、
大きく働きの違う2種類の筋肉で構成されています。
一般的に「腹筋」と呼ばれているトレーニングは、腹直筋を鍛えるトレーニング。
そして背筋を鍛えるトレーニングは、脊柱起立筋群を鍛えるトレーニングです。
しかしこの両者は、身体を動かすために必要な「アウターマッスル」なのです。
腰痛症の多くの原因は身体の不安定性。
だとすれば、「インナーマッスル」から鍛える必要があります。
安定→動作=インナーマッスル→アウターマッスルの順で働くはずの筋肉が
アウターマッスルのみで動き出すと、姿勢の維持と動作を一手に引き受けるという事なので
筋肉への負担が激増します。
こういった観点から、腹筋や背筋はあまり効果がないと言えるでしょう。
2.腰痛の原因は腰ではないから
「え?何言ってるの??」と思われた方、無理もありません。
僕自身、この仕事に就くまではそう思っていました。
このお話の続きは、次回詳しく説明したいと思います。
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。
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