長友選手のツイート〜思考があなたの体を硬くする〜
先日、ツイッターを見ていた時のこと。
ある選手のツイートが僕の目に入りました。
それはインテルの長友選手のツイートです。
やれ!とやらされてきた身体と思考、サッカーを遊び感覚で楽しんできた身体と思考では積み重ねると大きな違いがでる
ブラジル代表の選手はゴツいんだけど、身体グニャグニャで躍動感がある
日本の選手とは特に上半身の動きが違う
足だけで踏ん張って動く身体、上半身と連動して動く身体。
差は歴然— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2017年11月11日
後半の文章もきになるところですが、僕の心に響いたのは前半。
日本とブラジルの選手の「動きの違い」について、個人的見解を描いてみようと思います。
「やれ!とやらされてきた」思考と体に起こること
長友選手は、日本のスポーツ環境を一言でこう言い表しています。
『やれ!とやらされてきた身体と思考』
何か身体と感覚の勉強をされて来たのかなぁと思うほどでした。
まだまだ日本の指導環境って(どんな業界も)、こういった命令っぽい感じがあります。
「〇〇までに終わらせなさい!」
「なんでそんなこともできないんだ!」
「もっと、〇〇しろっていってるだろう!」
実際に、こんな指導を受けているイメージをしっかり想像して見てください。
身体がこわばるような感じがしませんか?
人は恐怖を感じると、体を緊張させます。
これが小さい頃から刷り込まれていたらどうでしょう?
体を緊張させる=固定させるということ。
固定すると安定感が失われ、それを補うために体をさらに固めます。
簡単な表現になると、「動きがコンパクト」とか言われたりします。
さらにここで「もっと大きく動け!」と、檄を飛ばされると、
『もっと大きく?どうやって動こう!?早く監督の言うように動かないと!』
という思考が生まれてしまうので、結果的に動作はより小さく、コンパクトにまとまってしまうのです。
では、遊び感覚で楽しんでできた身体と思考はどうだろう?
続いてブラジル代表選手のことを、こう表現しています。
「サッカーを遊び感覚で楽しんでできた身体と思考」
そうなんですよね、日本ってスポーツも勉強も、何か特別なことをするような風潮があるんです。
例えば「英会話」
どうですか?なんとなく構えてしまいませんか?
そうなんです、僕たちは知らず知らずの間に「英会話が特別なスキル」と思い込んでいたんです。
意外と思うかもしれませんが、海外で日本語や第二外国語を覚えることは、あまり特別なことではありません。
ブラジルの方々は、遊びの一つとしてボール遊びをやって来て、遊びの中で「動きに必要な身体の土台」を手に入れ的なのでしょう。
「え?そんなこと日本人だってやってるじゃん!」
とお思いのあなた。
公園で遊んでいても、意外と動きの指導をしている親御さんが多いので、注意して見てみてください。
とにかく、制限を受けることなくのびのびと体を動かすことを覚えると「伸びやかでダイナミックな動き」が習得されていきます。
結論:動きの土台は遊びの中から作られる
僕たち大人から見ると、子どもの動きってめちゃグチャだと思います。
それは僕たち大人が数々の経験を経て、自分なりの理想の動きを作ってしまったからに他なりません。
結局は、その過程も大切だということ。
せっかくの運動経験を積む時期に、「その動きは違う!」と矯正してしまいがちですが、子どもの運動学習の機会だと思って目をつぶってあげましょう。
競技をする年齢になれば、また、チームプレーも学習していくのですから。
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。
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