バスケットボールとシンスプリントと靴
高校一年のバスケ部員Iさん。
昔からバスケが大好きで、小学校の頃からミニバスチームに所属して、プレーしていたということでした。
しかし中2の夏頃から脛に違和感を感じるようになり、同冬頃にはプレーに支障をきたすほどの痛みに。
整形外科へ行き受けた診断が「シンスプリント」
早速チェックを行ったところ、ちょっと気になることがあったので聞いてみることにしました。
「練習用のシューズってどんな靴を履いてますか?」
ちょうど練習帰りだったので、早速見せていただくことに。
僕の予想通りでした。
大きめのシューズ
Iさんのお母さんが見せてくれたシューズは、彼女の足にしては少し大きいものでした。
大きめのシューズを履くのには特に意味はなく、いつもゆとりのある靴を履く習慣があるのだとか。
「とりあえず、次回でいいからフィットした靴を買って持ってきてもらえますか?」
セッションを終え、とりあえず新しい靴を買うように指導。
2回目のセッション時にシューズの履き方を指導すると約束し、セルフケアの方法をお伝えしました。
そして2回目。
約束通り新しいシューズを持ってきてくれたIさん。
まずは今までのシューズを履いてジャンプ。
もちろん、まだ痛みがあります。
そして新しいシューズを履いてもらい、靴ひもの結び方を指導。
そしてジャンプをしてもらったところ、
「あれ?ほとんど痛くない、なんで!?」
サイズの合わないシューズはスリッパと同じ
じゃあ、なぜこんなことが起こるのでしょうか。
それは靴の中で起こっている現象が問題でした。
サイズが大きめの靴で方向転換のような踏ん張る動きを起こすと、靴の中の足は内側方向にねじれるような負担がかかります。
また、ねじれを止めようとする働きが起こるため、足の指で靴底側を押すような働きが起こるのです。
例えばスリッパを履いて反復横跳びしているのと同じ。
足首や足に結構なストレスがかかるのは想像しやすいことですね。
Iさんはその後、数回のセッションで症状はなくなり、今ではしっかりとプレーを楽しむことができるようになりました。
結論:シューズの見直しは重要
もちろん、シンスプリントのすべての原因が靴だというわけではありません。
ただ、足回りを酷使するようなバスケットにおいては、まず最初に靴と靴ひもの結び方の見直しはしておいたほうがいいでしょう。
あなたの靴は自分の足にぴったりとフィットして、自分の足のように動かせていますか?
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。
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