教えるを手放す大切さ

気がつけば夏休みも折り返し。小学1年生と年少の子を持つ父である僕としても「え?もう半分過ぎたの??」という気分です。

夏休みは子どもたちも運動不足に陥りやすいだろう。そう思っていた僕は週の半分ほど朝一で公園に連れて行くことに決めていました。田舎の公園なので水遊びができる噴水があるのです。

その水場がかなり優秀で、深いところでは僕の体で膝下ほどまである。小学生くらいだったら潜ったり泳いだりもできるわけです。この夏休みを使って水泳教室に通ったことのないうちの息子(小1)も泳げるようにできるだろうか、と夫婦で淡い期待を寄せていました。

そして迎えた夏休み初日。早速朝一で公園に行きました。最初こそ楽しそうに兄妹で遊んでいましたが、息子は途中から泳ごうとするそぶりを見せるではないですか。

これはチャンスだ。そう思った僕は息子に声をかけました。

「泳ぎ方練習してみる?」

そういうと息子は大きく頷いてみせました。(これはしめた!)そう思った僕はまず息子の手を引き、腕の力を抜く練習をさせてみることにしたのです。

「腕の力をだらーんだよ、わかった?」

「わかった!」

そう言って、おもむろに息子の手を引いてみてびっくり。腕も肩もガッチガチです(苦笑)。

「もっと腕をだらーんとしてみよう!」

「だらーん!!」

そう言いながらも腕や肩もガッチガチ。こんな謎の押し問答をすること数回。(こ、これはアカン・・・)そう思った僕は足の蹴り方を教えてみることにしました。

「よし、じゃあ気分を変えてバタ足やってみよう。できる?」

「うん!」

勢いの良い返事をする息子。次の瞬間ザバンと飛び込み、足をバタバタ・・・バタバタ?

全力のバタ足も、虚しく膝下で水を蹴るばかり。これはイカン。

「よし、じゃあお父さんが持ってやるから膝を伸ばしてバタバタしてみよう!」

「うん、わかった!」

水に浮くよう腰を支える。息子、足バタバタ。

「もっと膝伸ばして!」

・・・変化なし。これはダメだ。というわけで早々に教えるのを諦めました。どうやったら息子は泳ぎを覚えてくれるのだろうか?

水に入ること自体抵抗はなさそうだし。水に顔をつけるのは、やっぱり出来て1、2秒。

(そういえば風呂場でゴーグル使って潜水ごっこやってたし、シュノーケル使って潜水できたら息継ぎも必要ないよな。)

そう思った僕は、子どもたちを家に連れて帰ってからその足で近所のホームセンターに行きました。さすがは夏の田舎のホームセンター、水遊び道具が充実しています。お目当てのシュノーケルもすぐに手に入りました。

そして翌日、リベンジを兼ねて子どもたちを水遊びに誘ったのです。昨日の今日で嫌がるかと思いきや、喜んで準備をしている子どもたち。しめしめ。

「実はこんなの買ってきたんよね」

↓今回買ったシュノーケルはこちら↓

そう言ってシュノーケルを見せると、息子は強奪するかの如く僕の手からシュノーケルを奪い去りました。

「これあったら水の中でも息できるな!」

「その通り、よくわかったね」

さぁ、テンションも上がったし準備はできた。今度こそ泳げるようになってもらおうじゃありませんか。実は今回、シュノーケルの他に作戦を充備しました。それはスバリ『教えないこと』

理由は『できないとイライラしてしまうから』

あはははは(笑

お恥ずかしい話ですが、何回も同じこと言ってるうちにイライラしちゃうんですよね。だったらいっそシュノーケル渡して自由にやってもらおうというのが今回の作戦の本質です。

早速シュノーケルを使って水に入って行く息子。そうこうしているうちに顔をつけて遊び始めるではありませんか。

放置して30分後。息子は他のお友達が泳いだりしているのを観察し始めたのです。そしてそうこうしているうちに完全脱力で浮けるように。

昨日のやりとりは何だったのか。まぁ、結果オーライなのですが。その後1週間ほどで平泳ぎっぽいことをやるようになりました。

今回の学び

親が手取り足取り教えるよりも、自分で考えて失敗しながら経験して行く方が覚えが早い。

子どもにいろいろ教えてやるよりも、自由にさせてやる大切さを知った夏休みでした。

ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。