最近、TFCCを診る機会が増えています。
特にクライミングジムに仕事に行ったりすると、必ず数人からTFCCの相談を受けるほどです。
基本的にはよっぽどでない限りは、手術を考えていることもないでしょうし、よっぽどのことがない限りはテーピングをしてそのまま様子を見る人が多い印象のある、このTFCC損傷。
今日は改めて、TFCC損傷について考えていきましょう。
目次【本記事の内容】
TFCC損傷とその診断方法
クライマーだったらプッシュしたり、特定のホールドを保持って引き上げようとした時とかに違和感を感じるようになって、そのまま続けていたら痛くなってきた。
そして病院で診てもらったらTFCC損傷だと言われた、という人を多く見かけます。
もちろん、テニスなど手首を返すような動作が入るスポーツなんかでも起こりますし、介護職などの力仕事の方でも、このTFCC損傷を見ることがあります。
以前、当院のブログ『クライマーを悩ませるTFCC損傷の原因』でもお伝えしていますが、特徴的な症状は大きく二つ。
1.手首の小指側に痛みが出る
2.手をついたり、ドアノブをひねる・タオルを絞る動作で痛みが出る
というものです。
病院に行くと、先生に手首を小指側に倒されたり、そのままドアノブをひねる方向に回されたりしながら、痛みの発生を確認するTFCCストレステストを受けたり、MRIなどの画像診断を受けたりしながら原因を確定させて行くケースが多いようです。
筋膜から見たTFCCとその症状
このTFCC損傷の場合、基本的には安静を命ぜられます。
もちろん、それで軽減すれば問題ないのですが、実際は安静にしたからといって痛みが消え去るかというと、そうでもないというケースもみられるのです。
使っていないうちはましだけど、使い始めるとまた痛いでは、なんだか複雑な気分になりますよね。
じゃあ、どうすればいいのか?
おそらくマッサージやストレッチはすでに試しておられると思います。
なので、筋膜と言われる部分を柔らかく保ってみましょう。
手首はいろんな方向に動きます。
そして筋膜が硬くなると、それが動きの制限につながるのです。
すると、手首に通常とは違う目には見えないストレスがかかるようになる。
だから結果として特定の動作で痛みを感じるようになる、ということが起こるのです。
まとめ
マッサージやストレッチ、テーピングでの固定も良いとは思います。
ただし、3ヶ月間やってみて症状の改善が見られないケースの場合、筋膜の調整をされることを強くオススメしています。
手首って日常でもよく使う部分なので、痛みがあるとモチベーションが下がる。
だからこそ早めの対応を心がけましょう!
TFCCの痛みを解消して、エンジョイ!クライミングライフを!
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。