パキッてないけど手が痛い

パキッてないけど手が痛い

ちょうど先日、遠方からクライマーさんがやって来てくれました。

このクライマーさんのお悩みは手の痛み。

「うーん、パキッってないんですけど、だんだん痛くなってきたんですよ。

で、最初は登った後に違和感があったくらいなんですけど、今は登り始めたらじんわり痛くなって・・・」

この方は手のひらでしたが、手首も指も、同じような感じで痛みが出るケースが増えています。

うちの場合は、特に急にグレードを上げ始めた方に多いです。

今日はそんな手の痛みについてのお話です。

考えられるのは二つの問題?

こういった訴えのクライアントさんが来られると考えるのは大きく二つ。

一つは保持力の問題。

ここで注意。

僕の場合、キャンパは保持力トレに含めていません。

その理由はまた今度ゆっくり説明させていただきます。

とりあえず、保持力ない状態で登っていると、手首を小指側にしゃくるようにして持つようになってきます。

これは単純に、一番メインで使う筋肉が疲労を起こすと、うまくその筋肉が使えなくなって保持感が変わります。

登っている方からすると登りづらくなるので、自動選択式にサブ側の筋肉で動きを手伝うようになるのです。

それが小指側にあるので、だんだんと手首をしゃくるような登り方になってしまう。

これが一つ目の問題

問題は手首でないことも?

そしてもう一つは肩の動きの問題です。

これも結局は保持力につながる話ではあるのですが、たまに肩でこじるように登っておられる方っておられませんか?

そうですねー、引いてくるときに肩が上がってくるような感じです。

クライミング中の肩と手首は、ある程度動きを補完しながら使うという特徴があります。

だから肩を固めるようにして登ってると、手首の動きの負担割合が増す場合もあるのです。

そうすると手首や手に痛みを出してします。

要するに肩がサボっている場合です。

結論:とはいえ、やっていくべきことは一つ

どちらが主たる原因であれど、やって行くべきことは一つ。

まずは、周辺の皮ふを緩めてあげることです。

おそらく、痛みを出している部分の皮膚が硬くなっていることでしょう。

別に手でやっても、ストレッチポールを使っても、グリッド芸のローラーを使っても、何でもいいです。

日々のクライミングの合間やレスト日、クールダウンの一環としてセルフケアを取り入れていきましょう。

もちろん、一気にやるよりも、少しずつ継続することが大切です。

ケガをなくして楽しいクライミングライフを送ってくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。