サッカー選手と腰痛
最近、腰痛持ちのサッカー選手が当院にやってくるケースが増えています。
分離症やヘルニアなど、すでに診断のついたものも多いです。
ただ、一方で「レントゲンでは異常がないから、様子を見てみよう」というものも。
今回はこのサッカー選手を襲う、腰痛について考えてみたいと思います。
ある中学生Sくんの場合
一例として、当院に通っている中学2年生Sくん(仮名)の場合をご紹介しましょう。
Sくんは小学校1年生の頃から、ずっとサッカーをやっています。
小学校6年の頃、左足くるぶしの剥離骨折をやっていました。
その後中学に進学。
中学でも大好きなサッカーを楽しんでいました。
しかし、中学2年の春。
練習後、腰に違和感を感じるようになったと言います。
ストレッチやマッサージでごまかしていたのですが、同年夏以降、練習中にも痛みを感じるようになってきたのです。
そして9月、いよいよ走っていても辛い状態になってしまいました。
心配した親御さんが夏頃に病院に連れて行きましたが、結果は異常なし。
様子を見ようと言われ帰ってきたそうです。
でも、実際に痛みを訴えている子どもの為に、当院に来られたとのことでした。
状態を確認してわかったこと
軽くジャンプをしても痛みが出るというSくん。
ちょっとしゃがみ込みをしてもらいました。
すると、しゃがみ込みができないのです。
そして、左足の剥離骨折。
さらに右足首も捻挫していました。
どうやら原因はこのあたりにあるようです。
実際に仮修正を行ってもう一度ジャンプしてもらうと、
「あれ?痛くない・・・」
Sくんはあっけにとられていました。
足と股関節が硬いと腰に負担がかかりやすい
チェックの結果、足と股関節が硬いことがわかりました。
これは何を意味するのでしょう。
例えば、4人で仕事を受け持つことになったとします。
毎日頑張って、4人は仕事をしていました。
ある日、そのうちの2人が仕事をサボり始めたとします。
では残った2人の仕事量はどうなるでしょうか?
そうですね、単純に残った2人の仕事量が2倍になるのです。
この場合、サボった2人が足首と股関節。
頑張っている二人は膝と腰です。
膝は腰よりも沢山曲ゲルことができるので、負担はある程度逃がすことができます。
ただし腰はどうでしょう?
なんとなく負担は大きいようなイメージがつくのではないでしょうか。
結論:サッカーは足首を壊しやすい。だからこそ柔軟性には気をつけたい。
サッカーはコンタクトスポーツです。
当たり負けして不安定になると、捻挫のリスクは大幅に上がります。
だからこそ、足首が硬くなりやすい。
しゃがみ込みができないレベルになる前に、しっかりとストレッチなんかをして柔軟性を確保しましょう。
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。
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