腰が痛いと思ったら分離症だった中学生の話〜その1〜

今日は、スポーツ選手を悩ませる腰痛、分離症についてのお話。

当院では、なぜか夏休み頃になると分離症のクライアントさんが増えてきます。

野球少年のBくん(仮名)も、腰痛に悩むクライアントさんの一人でした。

どうやって来院に至ったのかをご紹介していきましょう。

始まりは「単なる腰痛」だった

野球少年のBくんは、小学校の頃から野球一筋のいわば根っからの野球少年。

中学に入って入った部活動は、もちろん野球部でした。

小学校卒業前くらいから身長が急に伸び始めたというBくん。

急に身長が伸び始めてから、柔軟性が落ちた気がすると本人は言います。

そのためかバッティング中にも、腰に違和感を感じたこともしばしば。

そして中一の夏頃から、違和感ははっきりとした痛みに変わっていきました。

「少し時間が経てば痛みもマシになっていたようなので、単なる使い痛みだと思っていました。」

と話すのはBくんのお父さん。

本人も単なる腰痛だと気にも留めず、レギュラー目指して練習に明け暮れたそうです。

そしてその冬。

バッティング中や練習後に感じていた痛みは、ランニングや日常生活の中でも感じるようになりました。

コルセット固定、そして再発

流石に不安を覚えたBくんのお父さんは、県内のスポーツドクターがいる病院へ受診させることにしました。

レントゲンやMRIなどの検査を受け、診断の結果は「分離症」

今の段階ならコルセットで数ヶ月固定すれば大丈夫だろう。

「元の状態に戻るのならば」と、二つ返事でコルセット固定を選択したBくん。

数ヶ月のコルセット固定を経て、部活を再開できるようになりました。

ランニングなどでは痛みがなかったものの、バッティングでは少し痛みが出ることに不安を感じたBくん。

それ以上に「試合のスタメンから外されたくない」という思いが強かったそうです。

そして痛みを我慢しながら練習を続けた結果、中学2年の6月に、以前と同じ状態になってしまいました。

固定以外の方法を探そうと思った

以前お世話になったスポーツドクターの元を訪れたBくん親子。

もう一度固定をして、また同じことを繰り返すのではないかと、正直に不安を訴えたそうです。

ドクターもBくんの意見を積極的に聞き入れてくださり、

「分離症でもスポーツをやっている選手は沢山いるから、うまく付き合って行く方法を探しましょう」

そう言って、ストレッチやトレーニングの方法などを教わりました

その後自宅でストレッチなどを実践していたのですが、伸ばすときにも痛みが出る。

痛みに対する不安があったBくんはストレッチをするも怖かったそうです。

「このまま痛みが続いたら、野球が続けられなくなるかもしれないと思いました。」

そんな不安の中、インターネットでいろんなケアの方法を探したり、整骨院を探したりしていて当院にたどり着きました。

そしてBくんの現在は

通院が始まって2回目を終えたBくん。

スイング動作に多少の不安はあるものの、練習を再開できるようになりました。

詳しい状態に関しては次回のブログにでもアップを予定しています。

何より好きな野球が再開できるようになってよかったです。

単なる腰痛だと思いがちな成長期の腰痛。

甘く見ないで、早めの対応を心がけましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。