三角骨障害=手術しかないのか?

「やっぱり三角骨って(治すには)手術しかないんですかねー?」
これはあるダンサーの母親から相談された時の話。

相談のあらすじは次の通り。
踊っている時のアキレス腱の痛みがいよいよ強くなってきたので病院を受診。
レントゲンを撮ってもらい三角骨の診断を受けた。
1ヶ月様子をみて痛みがあるようなら手術を考えましょうとのこと。

母親としてはできることならメスを入れたくない。
でも、早く元のように踊れるようにしてあげたい。

だから先生のところで一度診てもらって話を聞きたかった、とのことでした。
今回は三角骨と痛みの原因について考えていきましょう。

目次【本記事の内容】

三角骨が見つかるまでの経過

小さい時からバレエを始めて現在16歳の女の子。
中学に入ったあたりから左の足に痛みを感じ始めました。

「使い痛みでしょう。ちょっと休んで様子をみましょう。」

言われた通り痛みがなくなるまで、1ヶ月ほど安静にしてたそうです。
痛みもなくなり、また元のように踊り始めた矢先、またもや違和感が、、、

先生も使い痛みだと言っていたし、ストレッチやマッサージして様子を見よう。
そして自宅でのセルフケアをしっかりと行っていると、違和感は数日でなくなりました。

そして、

踊る→痛みが出だす→セルフケア→痛みなくなる

を繰り返していたのですが、ある時から何をやっても痛みが取れなくなったとのこと。
そして心配した親御さんが再度病院受診をススメ、最初のご相談に至ったわけです。

以上が三角骨が見つかるまでの経過でした。

実は10人に1人は三角骨を持っている!?

三角骨とは距骨という骨の後ろ側に本来ないはずの骨が過剰に生まれる『過剰骨』と呼ばれる現象です。
珍しいことと思いきや、実は健常者の約10%に存在すると言われています。

では、10人に1人はアキレス腱に痛みや違和感を持っているのでしょうか。
答えはNoです。

実際に症状を出している人たちは、その中のほんの一部に過ぎません。

三角骨による痛みの正体とは

三角骨自体が骨折のように痛みを発生させているわけではなさそうだ、ということはご理解いただけたでしょうか。

ただし、一定のストレスがその部分にかかり続けていたからこそ三角骨が生まれたことは事実。
では結局痛みの正体って何?

それは『アキレス腱周囲へのストレスの集中』
ポアントした際に、足首の後ろ側で過剰に頑張ったりなど、負担が集中したことの方が痛みにつながる原因であったと考えられます。

本人に聞いてみたところ、ルルベが低いと指導を受けるようなことも多かったそうです。
その後、当院での整体+セルフケアを行い、1ヶ月を待たずして手術は回避できたと喜んでいました。

結論

・三角骨は10人に1人は持っている。
・だからと言って必ず痛みを出すものではない。
・むしろストレスが集中する状態が問題。

詳しく話を聞いてみたいけど遠方で通えないというあなた、オンラインで実際に状態を見させていただきながらご相談いただくいただくことも可能です。
詳しくは当院のオンライン整体のページをご覧ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。