アスリートなら知っておきたいクロッグのこと

アスリートなら知っておきたいクロッグのこと

クロッグ?何それ??

そうですよね。

クロッグとは、クロッグサンダルのこと。

最近結構履いておられることの多いタイプのサンダルです。

脱ぎ履きもしやすいし、水の中にだって入れるし、何より楽チン。

ただし個人的にはオススメしていません。

今日はこのクロッグについてのお話です。

楽チンサンダル、クロッグのデメリットを知る

あるトレーナーは、こう言います。

「私は、自分のチームの選手に絶対履かせたくない!」

じゃあ何が問題になるのでしょう。

ちょっと探っていきましょう。

まず、こういったクロッグは脱ぎ履きがしやすいのが特徴です。

ということは足とサンダルの間に空間が多くあるということ。

例えば、サンダルで全力疾走することを想像してみてください。

きっと多くの人は「しんどそう」と感じていることだと思います。

そう、これがクロッグ最大のデメリットなのです。

クロッグを履くと股関節がうまく使えない?

サンダルでうまく走れないのはなぜだと思いますか?

それは地面に接している側の足で、地面をうまく蹴れないから。

イメージしにくいので実際に実験してみましょう。

まずは普通に歩いてみてください。

特に意識をする必要は全くありません。

いつも通りに、力を抜いて歩きましょう。

これは、問題ありませんよね。

では、続いて足の指を「グー」にして、同じように歩いてみてください。

いかがでしょうか?

意識して股関節を伸ばそうとすると、うまくバランスが取れなくなってしまうように感じることでしょう。

足の指は股関節と協力して動く

普段はあまり意識していないことですが、僕たちは股関節をしっかり伸ばして歩く際、足の指がそれを手伝ってくれています。

逆にいうと、足の指がきかなければ股関節もうまく動いてくれないのです。

最初の方で足とサンダルの間に空間が開くというお話をしたのを覚えておられますか?

そう、サンダルがパコパコずれ込むとバランスが悪くなるので、無意識のうちに足の指に力が入ってしまう。

そうすると結果的に股関節がうまく使えない環境ができてしまうということです。

結論:便利さゆえの弊害は、何事においても同じ

誤解しないようにお伝えしておきますが、クロッグ=悪いものというお話ではありません。

便利なものですし、僕も職場では使っています。

ただ、「便利だし楽だし」というものには、必ず何かしらのデメリットがあるということ。

『車は便利だし楽。

ただし、頼りすぎると歩くのが億劫になる』

のと大差ありません。

便利さゆえの弊害は、何事においても同じ。

神経質になる必要はありませんが、心得ておきたいことですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。