パワーを上げたい人にまずオススメする一つのポイント
高校生のラガーマン、Bくん。
最初は肩のケガで当院に通ってくれていました。
肩のケガはすっかり良くなったBくん。
そんな彼の悩みは実は「当たり負け」しやすいことでした。
とりあえず、どれくらいパワーがあるのかチェックすることに。
72kgのBくんと約50kgの僕、押し合いをすると、一体どちらが勝ったでしょうか。
筋肉があれば強いということではない
Bくんと僕の押し合い、結果は僕の勝ちでした。
体重差は役20kg。
もちろんBくんは筋トレを含めたトレーニングを毎日行っています。
トレーニングの目的はパワーを上げることのはず。
一体なぜBくんは押し負けしてしまうのでしょうか?
キーワードは「脱力」
答えは「力み」です。
そう、Bくんは力が入りすぎていたんですね。
力が入り過ぎるとなぜ体が安定しないのでしょうか?
僕たちは体を動かすために筋肉が存在するのはご存知ですね。
では、筋肉の働きには二種類あるのは?
動きを作る二種類の筋肉
一つ目は「体を動かすための筋肉」
肘を曲げると力こぶができるような、そんな筋肉です。
イメージ的にいうと、僕たちが筋トレと言ってトレーニングをしている場合の多くは、この種類の筋肉が強化されています。
もう一つは「体を支える(安定させる)ための筋肉」
読んで字のごとく、体を安定維持させるための筋肉です。
関節を動かす時、関節上下の骨をこの支える筋肉が近づけ安定させます。
そして次に、やっと動かす筋肉が働くのです。
じゃあ、先に動かす筋肉が働くとどうなるのでしょう?
この場合、関節が近づかず安定しないので、力がうまく別の部分に伝わらなくなってしまします。
そう、Bくんの場合は力を入れすぎたあまり、支える筋肉がうまく使えなくなってしまったのです。
だからこそ、まずは力を抜く
この力みは僕たちの動きにどんな影響をもたらすのでしょうか。
ちょっと実験してみましょう。
まずは、手を横側から大きく上に上げていきましょう。
普通に上まで上がりますね。
次に肩や腕に力を入れて、拳を右っている状態から同じように腕をあげましょう。
どうですか?
おそらく、先ほどのように大きく上まで上がらないと思います。
力みってこう考えると、意外と曲者ですね。
結論:まずは脱力してみよう
日頃トレーニングしている人ほど自分の「力み」に気づかないことが多いです。
まずは、思いっきり体の隅々まで脱力してみましょう。
きっと自分の力みに気づくはず!
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。
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