新入学シーズンも終わり、香芝市周辺の桜もいつの間にか葉桜になりました。
進学した方も部活も始まり、そろそろ慣れた頃でしょうか??
新しいスポーツを始めて部活動を頑張っていると、そろそろ起こり始めるのが「練習中の違和感」。
そして当院でもよく受ける「ストレッチってやっておいた方がいいんですよね?」という質問。
今日は柔軟性と痛みの関係についてみて行きましょう。
目次【本記事の内容】
やっぱりスポーツするなら柔らかい方がいい?
「やっぱりスポーツをやる上で、体が柔らかい方がいいですよね?」
という質問をよく受けます。答えはもちろん『Yes』。
姿勢保持を行う場合,柔軟性の違いによって姿勢制御のストラテジーも異なり,この違いが腰痛発症の一因になることが示唆された.
ハムストリングスの柔軟性が体幹前屈位保持時の筋活動におよぼす影響
波之平 晃一郎, 瑞慶山 良太, 橋本 祥一, 土田 和可子, 藤村 昌彦, 弓削 類 2009
という論文でも言われている通り、柔軟性の欠けていることで運動機能障害(スポーツ障害含む)を起こしやすくなりうるということがわかります。
ただし絶対的に柔らかい方が有利かというと、短距離や体のバネを使う競技は硬い方が有利に働いたりもするので、あくまでも一般的にスポーツをする上で、適度な柔軟性はあるに越したことはないという話です。
なんか曖昧ですね。
じゃあ少し視点を変えて、体が硬いとなぜ痛みが起こりやすいのかを、もう少しわかりやすく解説していきましょう。
体が硬いとなぜ痛みを起こしやすいのか?
例えば、バッティングなどのスイング動作を例に出してみて行くことにします。
スイングの際に、腰をひねっているように見えるあの動作。
実は股関節(骨盤)と背中(肋骨周辺)をひねっているだけで、腰自体を捻っているわけではありません。
ただし、体が硬い選手を見てみると、動かすべき股関節と背中はほとんど動いていないのです。
でも、スイングはしないといけないし、大きく振らないとという意識は働きそうだと思いませんか?
だからなんとか同じようなフォームを作ろうとします。
その結果、一番動きやすい腰を思いっきり捻るような動作でスイングを繰り返す。
すると、通常かからない負担が腰にかかり続けて、腰痛を起こしたり分離症を起こしたりするのです。
まとめ
要するに体が硬いと『できないフォーム』をできるようにカバーしようと、普段使わないようなところを酷使するので、体を痛めやすいし故障も起こりやすいということ。
なんでもかんでも柔軟性!というつもりはありませんが、最低限ストレッチなどをすることで、自分の体の状態をモニタリングしておくことは大切ですよ。
これから夏に向けての練習は過酷になってきます。
『転ばぬ先の杖』ではありませんが、日頃から自分の体に興味を持っておくことをオススメします!
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。