【足の悩み】シンスプリントと足底腱膜炎 男子高校生のケース

【男子高校生 陸上部員さんの症例】

中学の時は野球部に在籍していたが、高校に入ったのを機に陸上部に入部。

長距離を専門にトレーニングをしていたが、練習中に左脚に違和感を感じ始め、

徐々に違和感が強くなり、ジャンプ動作やバウンディングで痛みが出るようになった。

整形に受診しようかと考えたが、湿布や痛み止めの処方のみだと治らないと思い

当院に受診。

 

□初回来院時の状態□

・ジャンプ動作で、左すねの内側に痛みがあり押さえると痛い。

・踏込み動作で、足底部に痛みが出現。

・走行時に、足をかばうためか膝に違和感が出現する。

・足底アーチの低下がみられる(特に外側縦アーチ、横アーチ)

・長距離を走っていると痛くなってくることに不安がある。

 

□施術内容□

・足部アライメントを修正し、アーチが再形成されやすい環境を作る。

・足関節周囲の筋膜をリリースし、関節の安定性及び足関節背屈可動の向上を図る。

・足部アーチ維持のために、リアライン・インソールを挿入。

・促通運動にて、股関節周囲筋の強化及び柔軟性を向上。

週2回のペースで通院を指導させていただきました。

 

□経過□

2回目来院時 左すねの圧痛が軽減し、踏込時にあった足底の痛みも改善。

4回目来院時 トレーニングを再開するも、状態の悪化は見られない。

5回目来院時 膝に感じていた違和感も消失し、しっかり身体を動かしたが支障がなかった。

9回目来院時 部活動中も症状が現れることもなく、今後のトレーニング方法を処方し卒業。

 

□コメント□

整形での投薬と安静も時と場合によっては必要であると考えていますが、

部活動では休む期間が長いほど、レギュラーから外されてしまうのではという

不安がついて回ります。

だからといってシンスプリントを放置していると、疲労性の骨折に移行するケースも少なくありません。

シンスプリントは、足部アーチの低下によりショパール関節が外転した結果、

後脛骨筋が過伸展を起こすことが原因です。

簡単に言えば、アーチがなくなることがきっかけで、特定の筋肉が引っ張られてしまうことが原因で起こる症状をシンスプリントと呼びます。

テーピングやストレッチは、症状軽減には一定の効果がみられるようですが、

根本的な原因の除去には至りません。

まずはアーチを再形成し、特定の筋肉に対しての負担を軽減することが重要です。

 

※症状などによって効果には個人差があります。まずはお気軽にご相談ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。