なぜプリエの練習を頑張っているのに骨盤が立たないのか?

「プリエをするとどうしてもおなががぽっこり出ちゃうんですよー」
という大人リーナ(大人からバレエを始めた方)は非常に多いように感じます。

しかも、いくら指導を受けてもなかなかできなかったり、脚まわりや骨盤まわりを鍛えてもできない。
じゃあこれって、一体何が原因なの?

今日はプリエの上げ下げで『骨盤が立てられない』理由と対策について考えていきましょう。

目次【本記事の内容】

骨盤を立てる意味

通常、当たり前の話ですが骨盤が立っている状態からのプリエが良いと言われています。
それは体幹も維持しやすいしターンアウトもしやすいなどの理由からです。

では、骨盤がタック(後ろに倒れる)したりダック(前に倒れる)したりするのがまずいのか?
これは先ほどとは逆で、体幹の維持が難しいことやターンアウトのポジションをキープしづらいなどの理由が挙げられます。

そのために必死になって筋力のバランスを整えたり、キューイングを変えたりなどの工夫をしながら意識の仕方を学んで骨盤を立てた状態を保てるようにする。

にも関わらず、プリエの上がり下がりが一向にうまくならないのはなぜでしょう?
その原因の一つに考えられるのは、筋膜の問題です。

骨盤が立たない理由

筋膜とは皮ふと筋肉の間にいくつかある繊維の層のこと。
その何層かがうまく滑っているから、体がうまく動きます。

例えるなら、服が皮ふで体が筋肉のようなものです。
ぴっちりしていれば別ですが、よほどのことがなければ服は僕たちの動きを邪魔することはありませんよね。

体も問題がなければ、こんな感じでうまく滑って動きの制限になることはありません。

でも、いろんな原因によって、この筋膜と呼ばれる層の動きが悪くなるとどうなるのか?

これは例えるなら、服が雨に濡れたときと同じです。
いつもなら邪魔をしない服が密着し、体の動きを制限してしまいます。
ジーパンなどのズボンだと、特に動きづらさを感じますよね。

適切な例えではないですが、それと同じような体でも怒っているとすればどうでしょう。

反り腰の場合は前側の筋膜が邪魔をし、お腹が出るときは後ろ側の筋膜が、骨盤を立てておこうという動作を邪魔してしまうのです。

もちろん、筋肉の動きも悪くなってしまうので、鍛えてもうまく鍛えられないことが多くなる。
意識をしようにも、筋膜の滑りが悪いところは意識いづらい。

だから、いつまで経ってもうまくプリエができないわけです。

まとめ

いつまで経ってもうまくプリエができない。
そんなときは自分の才能を疑う前に、まずは筋膜調整してみることをオススメします。

もちろん、プロにやってもらうのが一番ですが、近くにプロがいなかったらツールを使って筋膜を緩めてみましょう!

ABOUTこの記事をかいた人

●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。 2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。