「使い痛み」の正体を探る
クライミングのコンペに行ったりすると、大抵体のお悩みを持った人たちから質問を受けます。
手首が痛いとか、膝が痛いとか、、、
その多くが、痛みが出ている場所とは違う部分にアプローチして動かしてもらうと
「あれ?痛くないです、なんで??」
となるんです。
スポーツ障害でよく言われる「使い痛み」
今日は、使い痛みについてのお話。
そもそも使い痛むとすれば、スポーツ選手はどうなるの?
僕はいつも疑問に思っています。
そもそも、僕らくらいの使用量で使い痛みが起こるとすれば、第一線で活躍しているプロアスリートはどうなるのでしょう。
使う量=練習量に比例するとすれば、故障レベルでは済まなくなりそうなものですよね?
でも、プロアスリートだって故障の少ない選手は実際にいます。
だったら、この使い痛みって何なの?という疑問が出てもおかしくないわけです。
では、この使い痛みの原因に迫るとしましょう。
例えば体が10人で仕事をしている工場だとしましょう
例えばあなたの体が、10人で仕事をしている工場だとしましょう。
ある日、工場の仕事が面倒だと5人の従業員が欠勤してしまいました。
従業員1人あたりの仕事量はどうなるでしょうか?
そう、単純に考えて2倍になるということがわかります。
では連日2倍の仕事量をこなさなくてはならなくなった従業員たちは、一体どうなるでしょうか?
おそらく、そのうちの1人か2人は、オーバーワーク(働き過ぎ)で体調を崩すかもしれません。
僕が思うに「使い痛み」も、これと同じことだと考えます。
とすれば、使い痛みよりも「使わずサボり」が原因である!?
だから多くの場合、痛みがある部分そのものよりも、あまり使えていないであろう部分に刺激を与えることで、結果として痛みが解消するのです。
もちろん、これが全てではありませんが、、、
要するに、頑張って2倍の仕事をこなしてくれた従業員に、
「よーしよくやってくれた!マッサージしてやるからもう少し頑張ってねー!!」
と、ご機嫌をとるよりも、サボっている従業員宅に押しかけ、
「コラー!働けー!!」
とばかりに叱咤激励をする方がいいということ。
あ、もちろん、整体の場合は叱咤激励よりもソフトだと思います。
結論:誰かがサボれば誰かがガンバる、これが「使い痛み」の正体です
体を動かすにあたって、全体の仕事量はおおよそ決まっています。
バランスのとれた体というのは、(多少語弊がありますが)仕事量の分配が均等なのです。
誰かがサボれば、誰かがガンバる。
そうすることによって、僕たちの体は悲鳴をあげます。
だからこそ、まずはバランスのとれた体の土台作りが必要なのです。
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。
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