失敗が許されないから挑戦しない
ある日の帰宅途中、スポーツ少年団だろうか、学校のグラウンドで野球をしている少年たちを見かけた。
少年たちは一心不乱にボールを追い、監督とおぼしき大人の罵声を浴びながら、一生懸命に練習をしています。
「おい!やる気ないんやったら帰れ!!」
という監督。
一体彼らの何を見てやる気がないと判断したんだろう?
と思いつつ、自分の会社員時代を思い出し、同じようなことを行ってしまっていたなぁと反省(苦笑
なぜ今の世代は「指示待ち」と呼ばれるようになったのか。
ふとそんなことを考えるきっかけになったのでした。
今日はそんなお話です。
僕たち指導者の盲点
僕たち指導者は、後輩や部下、はたまた選手を育てなくてはなりません。
そこに失敗は許されないと思っているのです。
間違ったことを教えて、彼らが間違った方向に行ってしまっては自分の責任だという、いわゆる責任感が強いのでしょう。
しかしながら、その許されざる失敗が原因でさらなる失敗を招き入れることは、あまり意識されていないように思います。
失敗しないは成功しないと同じ意味
失敗しないということは、完璧な行動以外は行動しないということ。
ということは、完璧な行動なんてできないですから、結局行動しないと行っているのと同じですよね。
行動しなければ、もちろん失敗もしませんが成功もしません。
何せ行動していないわけですから。
でも、このロジックが理解できていない大人は、僕も含め沢山いるのです。
「指示待ち」がなぜ生まれるのか?
じゃあ、なぜ「指示待ち」という言葉が生まれるのでよう。
もうお分かりですよね。
そうです、世の中がともすれば失敗を許さないような風潮になってきているからに他なりません。
でも、それで成長していくのでしょうか?
僕は何となく疑問を感じてしまうのです。
「お前はなぜ自分の思っていることを口にしないんだ!」
という言葉に反論できないのは、失敗することを恐れ、自分で発言するリスクよりもダンマリを決めた方がいいと判断するきっかけに問題があるのかも知れませんね。
少年よ大志を抱け
「世界で活躍できる選手になりたい!」
「日本を代表する選手になりたい!」
言葉にしてしまうと、そこに責任がかかるということは確かはあります。
だからこそ怠けていたり、結果が出せなかったりしたら
「お前、日本代表になりたいって言ってたくせに!」
とか言われてしまうんじゃないかなという不安もあるでしょう。
でも、失敗するのも自分。
決して指導者ではありません。
悔しい思いをするのも自分。
悔しいと思えるのは全力を出したから得られる感情です。
だから誇りを持ちましょう。
少年よ、大志を抱け!!
そして自分の思う未来を描きましょう!!
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●柔道整復師、姿勢改善すこやか整骨院 院長●クリニックや整骨院勤務を経て、延べ1万人以上のアスリート、7万人以上の施術実績を持つ。
2014年4月に奈良県香芝市で開業(現在は御所市に移転)。『レントゲンでは異常なし』と言われるような症状を得意とし、皮ふの調整から体のバランスを整えるプロとして活動している。